2009年5月21日木曜日

【書評】マッキンゼー 組織の変化【竹内】

マッキンゼー 組織の変化

デジタル技術が進歩し、多くのことがコピー可能になって現在において、企業が持続的かつ連続的に競合との差別化を図るには組織戦略について本格的に取り組むことが求められると思う。この本には、個人の能力を活かし、組織としての生産性を向上させるための方法論がいくつかのテーマに分けて書かれている。たまたま授業で元マッキンゼーの方に組織論を扱ったものがあったので理解できたが、はじめて読むにはわかりづらいのではないかと感じた。

9つの論文がある中で、ほとんどの章で述べられていたのが、「個人の強化」と「集中と分散」である。組織の強化だけでは、やはり限界があり、万能ではない。ここの能力アップやモチベーションの向上を促す仕組みづくりの方法論を組織論と呼ぶのである。個人の強化は求められるのである。

「集中と分散」は組織論のみならず、その他の分野においてもよく言われることである。状況に合わせて、柔軟に権力や資源を分散、集中させることが必要だ。「集中と分散」のための柔軟さが持続的な組織の成長に貢献するのである。

組織論は一見学生には関係がないように見えるが、学生も多くの組織に関わっている。組織論は案外身近なものなのだろう。

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