2009年5月22日金曜日

【書評】ブレインの戦術【菊池】

 最近よくメディアで見かける、岸博幸氏の著書。僕は岸さんの政策的な話が好きなので、正直、小泉政権時の具体的な体験談や、政策などへ踏み込んだ内容を期待していたが、自己啓発系のようなものであり少し残念だった。ただ、どのようにして若くして日本のトップのブレインとなりえたのかなど、参考にできるところも多々あった。

 筆者が一貫して主張していたのが、とにかく相手に一目おかれ、かつ信用されるためにはどうすればよいか考えるということ。特に痛感させられた部分を紹介すると、「初対面の人と会ったとき、新たな付加価値を提供できなかったり、強烈な印象を残せない場合、相手は自分と繋がってくれようとはしない。いい出会いに巡り合えないと嘆いている人は、出会いがないのではなく、1回目に失敗してチャンスを逃しているだけ。1回目ダメだったけど次回こそは、というのは通用しない。」当たり前のようなことだが、相手が自分と繋がるメリットは何なんだ?ということを常に忘れてはならないことを痛感させられた。そのためにはやはり、自分の強みをいくつもストックしておくこと、そして常に強みを作る努力をすることを意識していこうと思った。強みさえ備えていれば、自然とチャンスが広がっていくのではないか。本書で著者が伝えたいのは、まさにこのことではないかと思った。

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