ウェブ時代をゆく―いかに働き、いかに学ぶか―/梅田望夫
全体が一貫してオプティミズムの姿勢で書かれており、楽観主義の私は見事に乗っかり、わくわくしながら一気に読んだ。
前作「ウェブ進化論」よりも実践的で、前作が主に概念を紹介していたのに対し、大好きなウェブに人生を投じた人々の話が具体的に述べられている。
「好きなこと」「おもしろい」ことをしつくす、というハッカーたちの精神はこれからの職業選択にも影響を与えていく。ある職業の王道を極めるのにもずいぶん方法が増え、また王道からそれた「けものみち」も選択可能になった。「けものみち」とは自分の大好きな専門分野プラス総合力によって拓ける。
ウェブは個をエンパワーする、と筆者は繰り返し述べている。自分が好きなものがわからないとき、それを見つけるための手助けとなるお手本も、ウェブがあればリアルとは比べ物にならないほど大きな範囲で探すことができる。自分が持つ一つの知恵をウェブ上にアップすれば、ぐんと膨らんで返ってくる。
躍進するウェブ時代についてわくわくするような言葉をふんだんに使って書いているが、そのウェブの可能性に自分も乗っかるためには「ウェブ・リテラシー」が必要であると筆者は言う。記載された項目に全然該当しなくて、当たり前ながらへこんだ。自分の可能性を拡げるためにも、今から実行しなければと思う。
余談。今週の宮村さんNCのコメンテーターをしている。テーマの1つが「Google図書館」なのだが、ちょうどこの本の中にGoogleの思考・ブックサーチについて書かれている箇所があり、まずGoogle図書館を知るのに役立った。良いタイミングで本をお借りしたものだと思った。
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