●CREATIVE COMMONS(以下CC)
CCについてまったく理解していなかったことを実感。先生が「レッシグの話全部がCCではない」と言っていたが、まさに混同していた自分がいて、そういう意味で今回は知識の整理もできたので良かった。
ようやく知識が整理されてきたところで議論の時間がほとんどなかったのは残念だったが、その後いくつか考えたこともあった。そのうちの一つに、CCが意識の高いユーザー向けであるという点に対する疑問がある。ユーザーのvoluntaryに頼り続けるようでは、CCの普及は望めないと思う。普及したとしても、いわゆる「アマチュア」による宣伝を望む比較的マイナーなアーティスト達と、使命感のあるほんの一部のアーティストにとどまってしまうのではないか。また、以前からある著作権フリーの意思表示をしているクリップアートのサイトなども多くあるくらいで、あえてCCを使うことになるのか疑問だ。
今後、「アマチュア」たちはさらに活躍していくのはもはや不可逆的ではないかと思う。そのような未来において、意識の高いプロたちを生むため、少なくとも著作権に対する意思表示を促すような教育を、美大や総合大学の美術系一般教養科目なんかで進めていくのも良いのではないかと考えた。アートはエンターテイメントだと思う。才能溢れた「アマチュア」の創作は、心から人を楽しませ感動させるというアートの本質をついてるんじゃないか。今後、もっとアマチュアの才能が発揮されるようになってほしい。
●市場を創る
最近もっぱら経済に関心のある僕にとってはとても楽しい時間だった。なんとなく覚えてるなー程度の話は多いが、それを「条件」「目的」「手段」という構造で体系的に説明することは絶対にできなかった。この構造を学べたことは大きい。今後この構造は、様々な事象にあてはめ、考えることができるのでは?と思った。
また、暴走に対抗するメカニズムの話も面白い。しかし、暴走の結果痛い目に遭わなければ人間は変われないのではないかとも思った。アメリカだって、イラク戦争や金融危機で痛い目に遭っているわけだ。けん制メカニズムを制度に盛り込むことも、逆の規制緩和も、結局は手段のバランスなのかなぁーと。
最後に、手段の目的化には気をつけようと思った。
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