2009年5月10日日曜日

0508ゼミの感想

こんばんは、斉藤です! 今日はきれいに晴れましたね。こんな日の2限に漢文と睨めっこしているのが悔しかったです><

・CCについての議論

 みなさんのスライドを見ていて、ガチガチになった自分の思考がほぐされるようだった。どうも自分には未来志向が足りないようで、既に結果が見えていて、多分こういう議論になるだろうと予想のつくようなことしか考えられなかった。それに比べ他の人のスライドには「どうしたらよくなるか」ということが既存の考え方にとらわれない形で素朴な疑問として現われていた、と思った。 一人ひとりがスライドを作ってくる、という方法はこのように自分の考え方に刺激を与えられるのでとてもいいなと思ったが、ただ投げるだけで終わってしまった感が否めなかった。人数が多く一つ一つ議論している時間はないが、何らかの形で一つの大きな論点まで終結できたらよかった、と感じた。
CCを導入することでプロが損をするのではないか、という疑問を私を含め多くの人が提示していたが、今日の議論と金先生の仰っていたことを聞いて、そもそもCCは得とか利益とかはあまり関係がないのではないか、と感じた。CCは「完全な著作権保持と完全な著作権放棄の間の中間層を埋める役割を果たす(CCのHPより)」もの、つまり作品を非営利目的で製作したいと考えるアマチュアに適したものだ。それにCC自体が非営利目的のプラットフォームだ。利潤に関することは2次的なことにすぎないのではないかと思う。やはりCCは「創造文化のプラットフォーム」というコンセプトがメインだと思う。 「現在の、ら抜き言葉や若者の中で使われる新しい造語を言葉の乱れだ、という人達がいるが、すでに言語体系の変化は何百年も前から起こっていた。現代の言葉はそれの集大成であるだけだ。従来の文法を維持したがる者は単にある一時期の文法体系を絶対視したいだけだ」と、先日の国文学の講義で学んだ。プロの作品のクオリティーがさがる、などの懸念もあるが、なにせ「創造は異端から始まる」のだから、最初は違和感や批判もあるものだ。CCが今後この「異端」の活動のチャンスをより広げていくことを期待したい。しかしCCの今後の普及には、良識のあるユーザーにしか認知、使用されないことや、CC自体は永遠に非営利でやっていけるのか(インセンティブが弱い?)、などの問題があると思う。

・輪読

 「市場をつくる」とは、希少資源を効率的に生産・配分するための手段として行われている経済活動の場としての市場をよりよく機能させることだ、ということが漠然としたイメージではあるがよく理解できた。よりよく機能させるためには、取引費用を少なくする。そのためには生産、技術、流通、金融それぞれのセクターにおいて、イノベーションが必要であるが、それにはまた情報流通や政府基盤(私有財産権、契約、など)が欠かせない。
今日の議論を通して感じたことは、何事も大きなインセンティブになるのは結局収益なのだ、ということだ。当り前のことかもしれないが、常に議論が最終的に行き着く先は収益モデルをどうするか、ではないかと思う。 第三経済という言葉が出てきた。取引とは買い手と売り手の得が一致することが必須だが、この第三経済では売る側に金銭的なインセンティブを持たないビジネスも存在する。それらのインセンティブは一体何なのかということが気になった。

 今日のゼミを通して、著作権と文化創造の問題に興味がわきました。以前はわりと古典的な文化にしか関心がありませんでしたが、アマチュアが展開していくだろう新しいネット上の文化についてもっと詳しく調べていきたい、と思いました。

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