2009年5月22日金曜日

【書評】集中力【岸本】

 若干のうさんくささを感じる一方で、好きです。こういう本。ニューソートやらスピリチュアルやら神やらは置いておくとして、禅の呼吸法とかを使っていた自分にとってこの本はかなり実用(主義)的だと思いました。


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 とにかくものごとをやろうとする心からの意志と、それを実行すること。この2つを補助する力が集中力だ。ゼミでも何度か話題に上ったスティーブ・ジョブズなどの自分の興味あることを1つずつ極め「点」をつくり、それを意志に基づいて「線」にしていくための技術がこの本には詰まっているような気がする。

 自分にとって耳が痛かったのは習慣に関する箇所。「習慣を身につけるには一度の例外も認めてはならない」という点は自分でも強い意志をもって行っていけるようにしなければ。また、自分の今置かれている(この時点で語弊がある気もするが)環境をいかに作り替えていくかという話で、今ほどボーダレスな状況は従来無かったのだから、もっといろいろな環境に飛び込んで、自分の環境を作り上げていけるのではないかと思った。

 やはりこうした意志とその集中に関した話は個人同様、組織においても重要だと感じる。ジョブズの「点」と「線」の関係を個人と組織の関係に持ち込むには集中力として結束が重要になる。そのためのビジョンの構築、組織のモチベートということが重要であると再認識した。

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