2009年5月28日木曜日

【書評】サマンサタバサ 世界のブランドをつくる【竹内】

サマンサタバサ 世界のブランドをつくる

この本では、よいブランドをつくる要素は良い人、良いもの,良い宣伝、良い場所の4つだと言い、個別にそれらに着いて解説している。また、サマンサタバサが創立されるまでの筆者の思考について述べられている。この本の特徴は良いブランドをつくる要素に良い人という要素を挙げた点にあるだろう。また、サマンサタバサ創立に至るまでの筆者の思考についても興味深かった。
良いひとをつくるという事は、組織のビジョンをいかに設定し、いかにビジョンに近づくかということに言い換えられると思う。サマンサタバサの組織は、意外にも昔ながらの日本企業の特徴に類似している事に気付く。社員を家族のように大切にし、即戦力、プロフェッショナルを求めるというよりも、育てていくというスタンスをとっている。この方法だと会社への忠誠心を育めるし、ビジョンの共有も容易になるため良いひとというコンセプトにも適していると思った。会社にコミットするインセンティブを生み出しているとも思った。
理屈っぽい感想を言ってきたが、結局起業するには、なによりも情熱と向上心が大切だと思う。自分のビジネスに対して熱意を燃やし続けられるひとが経営者として成功するのだろう。著者である寺田氏もその一人である。

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