2009年5月25日月曜日

【書評】天才の読み方 【田島】

「天才の読み方~究極の元気術~」 著・齋藤孝

タイトルを見て読書法を教える本かと勘違いした私は少しアテが外れた。
私はやっぱり、天賦の才があり、努力を超越した天才はいると思うので、齋藤氏の定義には同意しかねるものがあるが、自分の課題のために努力しつづける人を「天才」と呼ぶ定義をとりあえず頭に入れてこの本を読み進めた。とても読みやすく書かれてあり、サクサク読めた。すべてを自分の生活にとりいれようとも、とりいれたいとも思わなかったが、参考になった部分を挙げていく。
 まずは、ピカソの項で出てきた、精力はどんどん出てくるものだという部分。そして宮沢賢治の項の、波が来たときには躊躇せずやりきってしまおうという部分。私はこの金ゼミに入ってから、本当にいろんなことが知りたいし、もっともっとプレゼンや議論が上手く出来るようになりたい、上手く出来ないときは悔しいと思うようになった。ある人に私の金ゼミでの姿を見て、勉強家だと言われたが、今までの私は決してそういう風に呼ばれるような人間ではなく、きっと金ゼミで行っていることが、私の中のエネルギーの元と呼応しているのだと思う。今まで、何でもベストまで完成させたいと思っていたが、今はピカソや宮沢のように多作でありたいと思う。そう出来るだけのエネルギーが自分のなかに存在していると思う。
また、ピカソの項の「自分なり、とは自己を失うことが怖いことの表れである。もっと開いていくべき」というところはとても参考になった。「バカの壁」では、自己は可変であるとあった。AO入試の際は自分のなかの芯を見つけようとしていたけれど、今は自分が興味を持ったことならば、怖がらず何でも開いて、挑戦していきたいと感じている。
読んでとても有意義な本だったとまでは思わなかったが、発見点があったのでよかった。

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