2009年5月29日金曜日

【書評】ブレインの戦術【岸本】

 慶應でも教鞭をとっている岸先生の本だ。学生時代から現在に至るまでの様々なフィールドでの活躍、多様な人との交流が具体的に描かれており、参考になった。

 冒頭に出てくる「意識の格差」が若者の間に多かれ少なかれ横たわっていることは否定できない。意識は意志に影響する。「これがしたい」という強い意志を持つことなく何となく日々を過ごしているだけでは何も変わらない。みんなの中に伍していくだけだ。そう思うと今の自分は現状に満足してるのではないか。

 1つ1つのアドバイスはありふれたように思われるが、自分の体験を通じて発せられているのでメッセージが突き刺さってくる。本文中に「人と会う時は1回目が勝負」とある。今は学生という身分で割と許容されているところもあるが、社会に出てみればそのような甘えは通用しない。鋭い着眼点・問題意識を持つこと、そしてそれを効果的に伝えること、1度の出会いをチャンスに変えるために普段からやりたいこと、気になってることを蓄えること。これらを学生のうちにスキルとして身につけなければ。

 小泉総理が要点しか聞こうとしなかったことは知っていたが、その総理に対するレポートの方法が具体的に出ていたのも興味深かった。

0 件のコメント:

コメントを投稿