2009年5月24日日曜日

【書評】経営戦略を問い直す【村山】

本書では、企業経営における戦略の目的について説明されている。

企業経営における戦略の目的とは、中・長期的な利益を最大化することである、としています。そして、その利益を生み出すためには「スピード」、「顧客サービス」、「揺らぐことのない品質」、「最高の性能」、「最新の技術」、「インターネット」などのサービスや機能が必要なのです。これらのサービスは企業戦略として、それこそほぼ全ての企業が提唱していることですが、なぜその戦略を遂行し成果を上げることのできる企業が少ないのでしょうか。それは、単にその「戦略」が掛声だけで終わっているからです。達成しようとする「戦略」が理想論で、それを具現化するための方法論の話し合いに踏み入ることがないために、戦略が戦略として機能しないのです。つまり、戦略を戦略として機能させるには、同業他社との差別化を図るための何かを導入するための議論を通して実行可能な現実的な「戦略」を設定することにあるのです。

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