2009年5月30日土曜日

5月29日ゼミの感想

【Creative Environment】
 僕個人としては、銭谷、宮村、岸本3名の発表を聞く機会が2度目であったおかげで、去年聞いたものよりもさらに深く理解することができた。
 組織がフラットであることと、トップが真剣に変化を支持せよという疑問が山本さんから出たが、これは良い疑問だったと思う。僕自身、この点についてはぼんやりとしたイメージはあったのだが、金先生が図で示してくださった、なだらかなピラミッド型で、責任を取るべき人が責任を取るというシステムであるというイメージを抱けたのは大きかった。
 また、田島さんが、金ゼミは、Creative Environmentの要素を多く含んでいると発言していたが、自分自身、代表になるかならないかの時から、このシートや、Creative Environment班の発表を参考にして、取り入れるべきところは取り入れていこうとは考えていた。
 4期生は、これから始めて本格的に、アクトビラや、合宿のグループワークや、三田祭論文を行うことになるが、果たして自分がそのグループでどういった役割を担っているのか、担っていくべきなのかということを、意識しながらそのグループワークを進めるだけで、成果が全く変わったものになってくるだろうと思う。
 それと「Voice or Die」の思考。これも、普段のゼミでもそうだが、グループワークの時はより重要になってくるだろう。上下関係などグループワークには関係ない。内容に対する提言だけじゃなく、そのグループの方向性や、構成員の方向性がおかしなことになってきたと思ったらすぐさま発言に移していけるように、またそういった環境が整っていれば、その組織はよりよいものになっていくだろう。

【ウェブを変える10の破壊的トレンド‐渡辺弘美さんを招いて】
 まず、渡辺さんには改めて感謝の意を述べたい。ゼミ生1人1人の意見に対して、懇切丁寧に答えてくださった。
 個人的に印象に残ったのは3つ。
 まず1つに、ネットネイティブの発想。日本は25歳以下の年齢層が20%程度しかいないが、経済成長が著しいBRICS諸国は50%程度が25歳以下である。その現代のネットネイティブ世代が、初期投資が低くてすむネットを用いて、多くのアイデアを創出し、イノベーションを起こしていけば、人数が多い分、有能なアイデアも日本よりは多く出るのはほぼ確実であろう。
 そういった人工的ハンデをすでに抱えてしまっている日本は、教育の面からCreativeな環境を創出する必要に迫られているのは、ゼミ前半で行った議論でもそうだが間違いないだろう。
 2つ目には欲しいニュースや、情報のみを得ることができてしまう技術の発達による、情報の画一化、一元化について。そういった時代には、逆にいかに新しい気付きを与えることができるかということがビジネスになる。これは意外に盲点ではなかろうかと感じた。
 渡辺さんもおっしゃっていたが、本屋で意図していなかった本を、平積みされていた本の中から購入してしまうようなシステムがあれば、本当に画期的だろう。Amazon以外のサイトの顧客の情報を得ることができれば、それに近い「気づき」を与えることができるということだったが、それはSNSのオープン化にも近い話になってくるに違いない。
 そして最後にはAmazon Rememberの話だ。メカニカルタークを利用した、i-phone専用の技術だということだが、街中で自分が気になったものや商品を写メールするだけでその情報が得ることが可能な時代になってしまっていることには驚いた。
 メカニカルタークの存在自身は、クラウドソーシングの本を自分で読んだ際に知ってはいたが、果たしてその情報の信頼性はどの程度のものなのだろうか。ガセ情報をつかまされてしまう可能性だってあるのだ。
 また、今では商品のみに限定されている機能ではあるが、それが人間の個人情報にまで及ぶことも、技術的には可能な世界になっているということである。ある人の写メールを送れば、その人の名前や、趣味、所属機関などがわかってしまう、まさに監視社会になってしまうかもしれないのだ。
 技術に飲み込まれてしまわないように生きていきたいものだ。

1 件のコメント:

  1. いや~、ガチでクリエイティブですよー(笑

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