2009年5月30日土曜日

0529ゼミの感想

◎creative environment
さすが三田祭論文(でしたよね?)という感じで、内容も説明もとてもクオリティが高く驚いた。論文というと、みなで調べて分析して終わり、という印象であったが、この「Creative Environment(をつくる)」は、まずテーマ自体が非常にクリエイティブであり、単なる論文発表の域を超えて様々なことに今後発展させられる可能性のあるものだと感じた。説明を聞いていると、メーリスでの共有、フラット化組織など、現在金ゼミで行われている多くのことにつながっていることに気がついた。私は「Creative Environment」をつくろうとすることはとてもいいことだと思う。今金ゼミでとても刺激を受けているからだ。「Creative」であることの意味についての質問が出ていたが、企業だけでなく、大学などアカデミックな場でもクリエイティブであることは必要だと思う。インターネット技術が進んだ今、ただ情報を持ってくることは検索ロボットでもできてしまう。収集した内容を理解すること、問題点を見つけ出すこと、仲間と協力しながら解決の方法を生み出すこと、その力が学問の世界において人間を機械から差別化する。creativeであるために、常に頭を働かせ何かを生み出そうとすること、その姿勢はきっと学問を活発にすることにつながるだろう。また、「creative」であることの意味を問うたマリアンヌや、実践について聞いた勝部君の意見はとても面白かった。質問において視点を変えることの大切さを感じた。
問題点について考えるとき、「なぜ?」と「どうしたらいい?(対応)」の二段階で考えるというのはこれからの生活でも活かせそうだ。最後に、「voice or die」と金先生がおっしゃったが、自分の発言について今悩んでいる。とりあえず、しばらくは先生の言うように量をこなしてみようと思う。

◎ゲストスピーカー Amazon 渡辺弘美氏
はじめに各自スライドの発表。勝部君も書いていたが、少し不親切なやり方ではないかと思ってしまった。私たちが一気に発表して、渡辺さんが一挙に答えるというのは一方向な印象を受け、せっかく同じ場でお話できているのにその良さが活かしきれていない気がした。似たような質問を渡辺さんがまとめて下さる場面もあり、例えば一週間前にゼミ生だけでワンスライドを発表し、同じものをまとめたりして全員が疑問を整理して頭に入れておき、渡辺さんと活発な質疑応答を行うという形だとより良かったのではないかと感じた。お話の中で面白かったのは、第一に日本ではエンジニアがまだまだ冷遇されているということ。せっかくひねり出したアイディアも、エンジニアがいなければ実現できない。また、宮村さんがゼミにいて下さることで実感するのだが、実現できる技術を持つ人だからこそ思いつく良いアイディアがあり、実際の制作以外の立場においても、エンジニアの方の重要性というものは計り知れない。日本では未だに企業は幹部のものであり、エンジニアというのは会社の所有物だと考えられる傾向があると思う。(LED開発の中村氏の例は象徴的だ)しかし現代会社はエンジニアなしでは立ち行かないものであり、もっとエンジニアの権利を日本でも明確化していくべきだ。第二に、電子処方箋など役に立つ技術の導入が、「設備を購入できない小さい施設を崩壊に追い込む」という理由で進まないことを知って驚いた。国にはここで痛みを払ってそういったところに補助金を出し普及に協力するという案はないのだろうか?このように日本がいつまでも目先の出費ばかり気を配り、前に進むことを拒否するのであれば、世界との差はどんどん広がっていくばかりだと感じる。

最後にこれからのグループが発表になった。このグループで最大限の楽しいことができるようにがんばりたいと思う。

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