NC Twitter
前々からTwitterに関しては知っていたが、これほどブレイクの兆しを見せているとは思わなかった。メインユーザー層が他のSNS等に比べ若干高く、自分には実感しづらいせいもあるかもしれない。
こうしたウェブサービスでは「目先の利益」と「後々の大きな利益」では後者を重視してまずはプラットホームを築くことが重要だと再認識。そのためには二重アカウントなどの不正行為をわざと認めるというやり方もアリなのかと感心してしまった。
また、こうしたサービスはいかに外部性を広げるかの工夫(Twitterの場合であればGmailなどのメールサービスからアカウントを検索してくれるなど)と、瞬間的な盛り上がりを支える仕組み(10の破壊的トレンドにおける『プレゼンス』)の2つの要素が重要なんじゃないか。(ちなみに後者は『アーキテクチャの生態系』という本で人文的にちょこっと論じられているので参照どうぞ)
NC Google Book Search
なんとなくもめていることはこちらも知ってはいたが、まとまった利害の対立やその背景を今回知る事が出来て非常に有意義だったと思う。
Googleのやり方は基本的に意義深さあるいはコストの面から「公共の利益」をタテにしてオプト・アウト形式をとっているように感じる。それはストリート・ビュー問題も然り。というか本当に社会や世界を変える技術は絶賛と酷評をもって受け入れられるという例を体現しているような気がする。
フェアユースの問題では日米間の文化や国民性の違いも大きいように思われる。「とりあえずグレーゾーンを容認してもめたら法廷で決着」というアメリカと「とりあえず違法扱いしてちゃんと(判例を基に)法整備してから容認」という日本の違い、さらにはそれがもたらす利点・欠点をふまえた上で日本版フェアユースの議論に注目したい。
市場を創る 第4章
探索費用を下げるためにブランドなどの評判や仲介者ビジネスが成り立つ。これはでも評価費用とも結びついていて、すべてはリスク、不確実性の回避といえるのではないか。仲介者に任せるのは欲しいものを探す時に生じるコストが埋没費用になるのを防ぐため。ブランドも長期的に見て損しないため。そのためプラットホームビジネスにおいては不確実性を回避するために信用を与えることが重要だと言える。(ここらへんの話は以前竹内君も挙げてくれた『オープンアーキテクチャ戦略』にあるので参照どうぞ。面倒なら手前味噌で恐縮ですが去年度の書評をば。)
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今回は4期生中心の初のNCだったが、従来のNCと(良い意味で)変わらなかったので、その点4期生の努力に純粋に感心。今後はよりよいNCを目指して、タイムマネジメントと現象・論点の割合をもっと改善できるようにできればと思う。
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