Creative Commons議論
CCの話だけではなく、CCを前提とした著作権や広告へと話題が広がり有意義だったと思う。著作権は著作物を作った瞬間に発生してしまうために、現在のネット上では誰もが著作権者になりうる。そのために意思表示を簡単に、発信する側が行うためにCCがある。というロジックの整理や、意識的な(著作権に敏感な)ユーザーのみ使う、すなわちプロは基本的に用いないという流れが整理できたのが良かった。
その一方でCCにはプラットホームとしての側面があるのではないかとも思った。多くのユーザーが参加し、共通のライセンス形式を用いているため、安心して二次、三次とN次利用の輪が広がる。そこにプロが混ざり、プロアマの垣根を越えたコラボレーションが行われる。というような具合だ。
たくさんのアマチュアを束ねて関心およびアイボールを集める事で、広告収入を得るというモデルは昨今のネットサービスを支える1つの重要なものだ。こうしたネットサービスとCCのようなライセンスを組み合わせる事でもっと外部性が増大するようなビジネスモデルが出来るのではないか。現にニコニコ動画では「ニコニ・コモンズ」のような著作権ガイドラインが、またYouTubeでは著作権フリーの音楽素材などが使えるなどといった例もある。
あと、今回の議論は元々自分が単身で講演会に行きたいのでゼミを休もうとした所、先生が皆で行った方がいいと仰り、更に田島さんの意見で議論にまで繋がったという経緯がある。このように皆の希望からゼミが柔軟に機能することもあるので、もっと(型破りな)提案をしてもいいんじゃないかなと思いました。
ついでに、いくつか話題に上っているのでディズニー関連をひとつ。レッシグ氏の本・プレゼンでも取り上げられているのですが、ミッキーの初劇場公開映画の「蒸気船ウィリー」は同年の喜劇映画「キートンの蒸気船」のパロディです。(原題とかそのまんま)著作権に相当厳しい割にはデビュー作は二次創作的であると笑
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市場を創る1~3章
いかに自分が浅い読み方しか出来てないかが分かった。先生がまとめてくださった経済の大枠と金銭的インセンティブの関係が非常に明瞭だった。ボトムアップ型の暴走はどうすれば防げるかという問いに対する権力の分散(チェック・アンド・バランス)はシンプルながらも説得力のあるものだった。そしてそれに伴い独裁は必ずしも悪い結果になるとは限らないが、長期的に見ると失敗した時のダメージが大きいというものも歴史を見ると頷ける。
製薬市場の例はインセンティブの設計そして、国際的な市場を見る上での興味深い思考実験が出来る例だと感じた。自分ではローンを途上国に組ませても面白いとは思ったが完済できるかは怪しい。そうなるとまた別の問題が発生してしまう。双方の利害を調整し、上手く持続的にワークさせるのは難しい。また、途上国同士が寄り集まって連携を取る、知財を創作しない国には知財保護は要らないのではないかという話が非常に新鮮だった。
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