2009年4月23日木曜日

Information Rules 第9章

第9章:Waging a Standards War(p261~p298)
担当:小宮昌人

【概要】
企業の標準化戦争について

【詳細】

●戦っている標準化戦争のタイプを理解すること

標準化戦争で最も重要なのは戦争を仕掛けているテクノロジーと市場を押さえている製品との互換性である。標準化戦争は3つの形態にわかれる。進化の競合、革命の競合、進化対革命である。そのタイプを表したものが以下の図である。

<こちら側>×<相手側>=<標準化戦争のタイプ>
互換    × 互換  = 進化の競合 
互換    × 非互換 = 進化対革命
非互換   × 互換  = 革命対進化
非互換   × 非互換 = 革命の競合

●標準化戦争での強さは、以下の7種の中核的な資産を持っているかどうかで決まる

①ユーザー設置ベースのコントロール
②知的財産権
③革新を起こす能力
④創業者利益
⑤製造能力
⑥補完製品分野での影響力
⑦ブランド名と名声

●標準化戦争の遂行中は、先制攻撃こそが決定的に重要な戦術である

短い設計サイクル、中心的な顧客との早い段階での取引、戦略価格がこの先制攻撃戦略の構成要素である。

●期待感を醸成することも、プラスのフィードバックを築くためには決定的に重要だ

目標は顧客と補完製品の供給者に勝利を収めるのはこちら側の陣営であると信じさせること。期待感を醸成するためには積極的にマーケティングに取り組み、早い段階から新製品の告知をし、味方を集め、そして自分自身のテクノロジーに対する誰の目にも明らかなコミットメントを示すべきである。

●戦争に勝っても気を抜かないこと

設置ベースの要求を常に満足させ、自己満足に陥らないこと。下位互換性の欲求に負けて製品の進歩をおろそかにしないこと。革命の戦略で攻め込まれる隙を与えないためだ。補完製品を日用品化し、自らのシステムを顧客にとって最も魅力のあるものにすること。

●遅れをとった時には、生き残りのための価格づけをしてはならない

コンバーターとアダプターを利用し優勢にたっている標準との相互接続を試みるべし。

戸高・大賀を始め、ゼミ生のみなさま。
大変遅れてしまったこと深くお詫びいたします。
今後このようなことがないよう深く注意いたします。
3期生 小宮

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