2010年4月7日水曜日

おすすめの本

岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」


表紙はアヤシイですが、誰にでもおすすめできる本です!
私は今P.F.ドラッカーの「マネジメント」を読んでいる最中ですが、とても興味深い本ではあるものの上・ 中・下巻と非常に分厚く、正直ハードルが低いとはいえません。しかし人は誰しもなんらかの形で「組織」に関わりながら生きていくわけであり、ドラッカーの提唱する人材マネジメント論に触れることは決して無駄な経験ではないと思います。
その点、本書はドラッカーの入門の入門書として本当によくできています。小説の形をとっているためとても読みやすく、なおかつドラッカーが伝えようとしたメッセージのコアの部分を表現することに成功しているためです。
 組織が成果をあげることを目指しながらも、ドラッカーの組織論で特筆すべきは、その方法論が「人」から出発し、組織の中の「人」を活かすことを説く「人間重視」のその視点です。組織が大きくなればなるほど経営者はその組織自体を維持することに執着し構成員の存在を軽視するという「履き違え」に陥ってしまいがちですが、組織を成立させている「顧客」は消費者のみならず従業員も含まれていることを本書は教えます。「組織」とは人との集合体であり、一番成果を呼び寄せる潜在資源とは「人」であるのです。全ての方法論が有効であるわけではありませんが、本書は組織に対する最も大事な視点を与えてくれます。

組織を運営している人、組織に入っている人は是非一度読んでみてください。

1 件のコメント:

  1. これは私もすごく読みたい本の一冊です!
    元祖ドラッカーにも挑戦してみるので、読み終わったら話そう!^^

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