2009年12月17日木曜日

【ホンヨミ!1218①】フロントランナー 【金光】

朝日新聞 be on Saturday 2009.11.28
石村萬盛堂取締役 石村一枝さん 

彼女は明治38年創業の老舗和菓子屋を、洋菓子も含めた大企業に育てた女取締役。
私がこの記事に惹かれたのは、自分がなりたいなーとぼんやり描いたことのある像を彼女が体現していたから。私は老舗の(京都の)和菓子屋さんに嫁ぐ!そして、その会社を守りながら育てたい!!という野望を本気で抱いてた時期があった。(今もなれるものならなりたい) それだけでなく、この石村萬盛堂という会社が持っている「鶴乃子」という看板商品は私が幼稚園くらいのときに人生で最初に大好きになった和菓子だった。すごいめぐりあわせ!

彼女は大手広告会社出身。「お菓子って生まれたときから亡くなるときまで常に接点がある。コミュニケーション産業」という発想はなるほどな、と思った。
プロポーズされた時のセリフも素敵で、「男は外で働くことで成長する。君も一緒に働いて成長してほしい」というもの。そしてそのセリフ通り、一日中仕事の目線で生活し、同時に息子も二人育てあげ、とても肉体的にはハードな生活だと思うけれど、写真の中の石村さんはとても笑顔で、楽しそうだった。和菓子屋さんから、「ホワイトデーにはマシュマロを」というムーブメントを創った人でもある。
好きなものを一生かけて作っていく。でも老舗の地位にとどまらず、常に新しく挑戦し続ける。そして何より自分の仕事が心から好きなこと。
まず内容面で自分の興味とこんなにぴたりとくることはめったにない。さらに、女性ということも。
内容も生き方も含めて、とっても素敵な人生だなと思った。

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