2009年12月30日水曜日

[書評0108①]ストーリーメーカー[竹内]

本書は物語の構造を公式化し、それに当てはめて物語の作り方を解説したものである。最初は、物語の構造を公式化することに抵抗があったが、大きな構造だけを見てみると物語が公式化できるようだ。物語を作る際とっかかりがなく非常に難しいことがある。しかし、本書を読んだ事で物語の構造はだいぶつかむことができた。これら今後自分が物語を作る上で非常に役立つ。また、物語だけではなく、コンセプトメイキング、プレゼンテーションなどでもこの本は応用できると思った。

物語の構造は基本的に「行って帰ってくる」に尽きる。そして、最後に試練が待っていて、それをクリアした後に、小さな試練が待っていたりする。たしかに、「千と千尋の神隠し」なども本当の両親はどれかと豚の中から選ぶ最後の試練があったりする。このざっくりとした構造からほとんどの物語は出来ているらしい。特に魔法神話は。都市伝説などもこの構造に最終的に洗練さていることが多い。

それよりも物語が学術として研究されていることに驚いた。たしかに、言われて見れば物語は人間が想像力を用いて作った最古のコンテンツだ。ある意味もっとも洗練され、体系化されているといってもよい。

最近京都や奈良に行って来てちょうど古い物語に興味を持っていたので、勉強してみたい。

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