2009年8月13日木曜日

韓国合宿の感想。

 結果的に今回の合宿はchallengingなものだった。いつも目の前に提示されるタスクから開放されて、何をするにも自分たちの責任、自分たちの時間配分で行わなければならない。そんな中で全体の団結が試され、乱れ、そしてまた団結していった。


 2日目深夜のKT訪問対策のガチ勉以降、一気に時間が経過していったような気がする。言ってみれば初日+2日目+3日目×5+最終日みたいな。これは多分深夜の過ごし方に大きく依っているかと。とにかく時間感覚がぶっ飛ぶくらい打ち込んでいたのか。


 KT関連のガチ勉は戸高代表、宮村さんと3人で。とにかく普段のNCを一気に3時間で発表まで持っていくような集中力と密度で楽しかった。というか自分知識飛び過ぎ。実際のKT訪問では日本・アメリカとは異なる韓国の視点からいくつかヒントを得た。例えばKTという企業がプラットホームのみならずコンテンツのレイヤーまで関わっていること、そしてそれを有効に使おうとしていること。また、その国のコンテンツのチャネルを意識してプラットホームを整備すべきということだ。少し先の未来像を具体的に見たような気がする。あと、コンサート。みんな寝すぎ笑 ちょっともったいないって。


 3期のみのミーティングや全員のミーティングでは皆の意見が聞けて、というより皆で意見を交わせて良かった。一人一人の意見はそれぞれ良く聞くものの、全員で意見を交わして何かを合意のもとに統合させていくというプロセスがすっごく有意義だったと思う。こういう機会はやっぱり今後も必要なんじゃないか。それぞれ個人個人とかグループで話した時(ロッテワールドの代わりの時含む)の「マジさ」みたいなものや個々人のバックグラウンド、ゼミの捉え方、ゼミとの関わり方が伝わってくる感じがそれぞれ印象的だった。

 

 映像制作の班では「電波少年」よろしくアポなしで突撃しまくった。それでも受け入れてくれた韓国の大学生、関係者の方々には感謝の気持ちで一杯だ。とにかく向こうの学生は勉強しまくっている。とはいえそれだけではなく、それが国の競争力にどうやって結びついているのかということが気になった。単に英語能力や学生時代の学習時間のみに限らず、様々な要因が関わっているのかもしれないのではないか。とはいえ、彼らの向上心というかひたむきさは世界でも通用するはずだし、こちらも大いに励みになった。ちなみに、ポップカルチャーは日本国内と同様なほどに伝わっているような印象を得た。(少なくとも映画と音楽、小説は)若者文化は共有されているといっても過言ではないし、彼らも大いに興味を持っているようだ。


 韓国には日本の80年代がまだ現存している。クラブカルチャーを通じてもそう感じた。(共通のフリや「場」の結束力、選曲などが日本とは異なる。)最大の理由はまだ韓国が戦時下であるということに収斂するだろう。それが今どう蝕まれ、いかに変化していくのかということに関して検討するにはあまりにも韓国を知らなさすぎる。とはいえ変化しつつあることは肌で感じられた。

 また、板門店ではまさしく「想像の共同体」たる国家の矛盾についてしみじみ考えさせられた。けったいなコンクリ塊と等間隔に刺さった棒。その周囲の兵士が国境をはっきりさせ、それによって主権国家像がはっきりする。何と言うか、あまり国とか国境を意識しない人間が、いざこういう所にくるとどうも頭が麻痺する。これが平和ボケの弊害か。

 

 1週間の密度の濃い時間を通じてゼミ生の本音(その裏っ返しの建前も)を知ることが出来た。これを後期のゼミに活かしていければと思う。去年よりもガチに、かつチャラく出来た点では個人的に大満足。ただし、ゼミにコミットしすぎて買い物に行けなかったこと、デジカメを忘れてしまったことは未だに後悔しまくっている。とはいえ、思ったより全然英語が通じたし、異文化っぽいものにもあまり抵抗が無かったのが自分でも新しい発見だった。


 最後に、この合宿をコーディネートしてくれたジョニーならびに合宿係のひと、金先生とハンさん、そして合宿を充実したものにしてくれたゼミのみんなと韓国で出会った人たちに最大限の感謝の気持ちを伝えたい。

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