2009年7月8日水曜日

【ホンヨミ!】出社が楽しい経済学【金光】

『出社が楽しい経済学』 吉本佳生、NHK

金ゼミで取り上げた経済用語の内容について質問した時に、戸高さんが紹介してくださった本です。

今回わからなかったモラルハザードについては、他の用語のページでもちょくちょく登場して、あらゆる場面であてはまる概念のようだった。この本では「自動車保険と交通事故」や「医療保険と病気、ケガ」「老舗ブランドの偽装問題」などが例としてあげられていた。具体例がとにかく多くて、どれも身近なのが、とてもわかりやすかった。そして本は何度でも読み返せるため、授業で聴き逃したところもじっくり考える時間をとれた。
経済用語と言っても普段使う単語も出てくるため、勘違いして理解してしまいがち。
授業を聞いてわかったような気がしたり、この本を読んでいて理解できたような気がしても、実際に次に他の具体例に出会った時に応用できるかどうかは不安でいっぱい。

経済も、面白い!と思った。「お金の価値が、年がたつと下がることがある。だから金利の数値だけを見て判断するのではなく実質金利を考えることが必要」――このような知識がないと、実生活で損をしてしまう!と知って興味がわいた。法律も、生活に関することだと思っていたけれど、それよりも身近な気がした。
アクトビラのときに、「リモコンを無料配布」というのはネットワーク外部性を利用した原理。気付かないうちに経済にふれているのかもしれない。

現象自体は、前から変わらずそこにあるのに、その原理を分類して名前をつけることはそんなにすごいことなのかな、と思っていた。でも「ロングテール」の言葉が定着した時もそうだったように、名称が定着することで、他との類似性を発見できる。次の現象の予想がつきやすくなり、より利益が出る方法を考えられる。
この本のように、誰にでもわかるような言葉で言い直せることが本当に理解したことなんだろうと思う。今は質問できる立場かもしれないけれど、私も来年、後輩に聞かれたら答えられるようにしないといけないなーと思った。

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