2009年5月8日金曜日

0508ゼミの感想

 GW明けで何かと疲れが出る時期ですが、金ゼミの皆に会ったら元気が出ました^^これからもがんばりましょ!

●Creative Commons Discussion
 一人One Slideという新たな発表の仕方に戸惑いを覚えましたが、いざやってみるとすごく面白かったです。One Slideで自分の意見を簡潔に、的確に伝えることの難しさを感じました。それと同時に、ゼミ生それぞれの個性豊かな意見を聞くことができて非常に勉強になりました。
 私は自分自身がCCについてよく理解できていなかったことを痛感しました。私は、CCによって、アマチュアがより自由にモノをCreativeすることができるようになる、という程度の認識しかなかったのですが、今回の議論では「プロ」がCCをどう扱うか、という点が出てきました。私にとってはこれは新しい視点でした。「プロは自らの著作物を守りたいと考えればCCを採用しなくても良い」という先生のお話も目から鱗でした。強制的に著作物に貼られてしまう「著作権」とは違い、あくまでも著作権を尊重したうえで、非商業的な利用に関しては著作物の利用を認める、というCCのスタンスが今回の議論及び先生のお話でようやく理解できました。
 CCが広く普及すれば、アマチュアたちが著作権侵害を気にすることなく自由に創作活動ができるようになります。アマチュアたちの持つCreativityは数々の創作物へのコメントや批評を通してより洗練されたものになるでしょう。彼らが近い将来、日本のコンテンツビジネスの行く末を担う「プロ」となるかどうかはわかりませんが、少なくとも日本の二次創作市場が活発化することは間違いないと思います。(現段階でも、漫画やアニメの二次創作市場である同人誌市場は海外からの注目も高いらしいです。同人誌作家たちの中にはプロ顔負けの創作物を作って利益を得ている人々、いわゆる「同人専業作家」も存在するとか。具体的な数字はわかりませんが、すでにアマチュアの力が強まっている証拠ですね)

●「市場を創る」輪読
 先に個人的な意見を言わせてもらうと、少し議論の進行がスムーズではなかったかな?と思います。今回は初めての輪読だったので仕方ないのかもしれませんが。発表者の方々には自分が「司会者(=議論を進行する人)」になるという自覚を持って準備してきてほしいと思います。
 経済ネタが苦手だったので、「市場を創る」の輪読には不安があったのですが、今回の議論を通して「市場」に対する理解が深まりました。「市場」は所詮目に見えないものなので、雲を掴むような気持ちで本書を読んでいたのですが、少しだけイメージができるようになれたと思います。
 個人的に関心を持ったのはインターネット市場の話と製薬市場の話です。インターネット市場はいわゆるグローバル市場だというお話がありました。インターネットを介して、様々な国の人々が自由に商品の売買をできるようになった現代。そこでは各国の制度や価値観の違いによる問題が起こり得るということ。思えば、現段階でも、銃を簡単に購入できる国と「銃刀法違反」が存在する日本では違いがあります。ですがインターネットを介して、日本国民であっても簡単に銃を購入できるようになってしまっています。インターネット市場が持つ危険性は、「市場が崩壊する」ということよりもむしろ「市場内での共通ルールが定めにくい」という点にあるのかもしれません。
 次に製薬市場の話。今回は「発展途上国」の例が本書で出ていたこともあってグローバルでの話がメインになっていましたが、私個人としては日本国内での製薬市場に関心を抱きました。日本では新薬が開発されるとそれに対して「物質特許」が与えられます。(物質特許、とは新しい科学物質に与えられるものです)特許期間中は新薬開発者は独占的にその薬を製造販売します。そのため新薬が非常に高価です。この価格が、経済的に余裕の無い患者にとって負担となっており、大きく問題視されています。この問題を解決するための策として生まれたのが「ジェネリック(後発)医薬品」です。特許期間満了後に、新薬と同等の製造方法を用いて低コストで開発されるため、安価であるという利点があります。しかし一方で、「新薬と同等の効果があるかはわからない」という欠点もあります。・・このように日本国内における製薬市場にも問題が存在しています。今後はその点も含めて議論する機会があれば良いです。

0 件のコメント:

コメントを投稿