2009年5月12日火曜日

【書評】変われる国日本へ

『変われる国・日本へ』 坂村健

イノベーション≠技術革新
        =将来の日本をどうしたいのか?について考えること

そのために必要だと思えば技術革新すればよいけれど、それだけすれば満足とは言えず、いかに売り込むか、そして日本にはその視点が欧米諸国に比べて格段に不足していること。
すべての行動を全体を通しての視点から考える必要がある。たとえばトヨタは自社製品だからこその世界に通用する力と利益。コンピュータでは、重要な部分がアメリカからの輸入となるためいくら作っても利益にならない。
特に日本とアメリカで考えて、目新しいよさそうなところだけ真似してもダメ。どんな狙いのもとで行われていることの、どこを、なぜ真似るのか?結局日本のものを壊すだけになってしまう。

「これからの日本をどうしたいのか」というビジョンを持ってそのために官民産学協同で考えることが難しかったので、置き換えて理解してみた。
「これからの自分をどうしたいのか」を考えて、自分の中のあらゆる能力環境を最大限活かすこと。他人のすごい!と思えるところだけ真似するのではなくその人のどこがなぜすごいと思わせるのか?意図は?と考えてから取り入れる。
置き換えるとわかりやすく、私には耳が痛い提言になった。

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