2009年5月17日日曜日

0515ゼミの感想

 今回のゼミでは、自分の事前の努力が足りなく内容についてはあまりついていけず反省しています。でも、NCや輪読をやる意義や議論した内容(TwitterやGoogleBookSearch)について、終わった後ですが自分なりの見解が持てた、という点で有意義だったと思います!

・Twitter

 まず自分が今までに接したことのないSNSに出会えることができてよかったです。そして口コミのすごさを実感しました。口コミ口コミってよく聞くけれど、本当にそんなに効果があるのだろうかと疑問に思っていました。それに、議論した内容がきっかけになって実際の行動(=使ってみる)に繋げるきっかけになったこのNCはとても有意義だと思うし、NCのあるべき姿なのではないかと思いました。議論する、ということは実際に自分たちに何らかの関係がある、ということなのですから。
 私の友達の中には、SNSを使うことに抵抗を感じている人が何人もいます。ネットに自分の現実の世界が蝕まれているような気がして、はまってしまうことが悪いことだと考えているそうです。私も金ゼミに入る前はそう考えていました。しかし、今ははまってしまっていいのではないか、と考えています。かつて人間の会話が書き言葉から話し言葉にシフトしたように(言文一致)、コミュニケーションのあり方は刻々と変わっていくものです。やはり、ネット上には有害情報やプライバシーの問題はたくさんあるし解決すべきことも多いと思いますが、ネット上のコミュニケーションを受け入れないということは、今までのコミュニケーションを絶対視しているだけなのかもしれない、と思います。
 そんな友達にぜひTwitterを紹介したいと思っているのですが、このようなネットを毛嫌いしている人たちにも広がりやすいサービスなのではないか、と思います。なぜなら、トップページからして非常に簡潔な構造であるし、常に意識を張り巡らせていなければならない、というmixiなどのSNSと違ってあまり中毒性がないと考えられるからです。今は比較的ビジネスライクの人たちに人気があるそうですが、私はネットにまだ抵抗を感じている層に広げたらよりよいシステムになるのではないかと思います。次回のone slideはその辺のこと扱おうかと考えています。

・Google Book Search

 現代人は本を読まない、とただ嘆いて批判するだけではなく、読書文化が広まることを実践的に行っている、というシステムだと思いました。書籍の在り方も日々変化しています。しかし、それだけのきれいごとで済むわけはなく、「著作権」、「収益」という問題が常に背後に潜んでいます。現在日本では著作権の所在があいまいな上に、Google Book Searchで得られた収益はBook Rights Registryが仲介者となって日本の著作者に還元される、という点が、まるでアメリカに領事裁判権を認めてしまったような気がします。それに和解から離脱してしまえば今後の動向について意見すらできないということに抵抗を感じました。著作者の立場から見れば抵抗する、という意味で離脱をしたくなるのはわかりますが、ネットの話と同様、門前払いをされてはこれからの改善の余地もないと思います。
 また、この議論を通して、日本は新しいことが始められない場所なのだと痛感しました。「新しいこと」が裁判にかけられたときに日本では基準が定められているのではなく過去の例によって判断されるため、例がなければ違法となってしまう、という悪循環があるとわかりました。権利の制限をする前に門前払いになり、法律化されるまで数年かかる、ということなのでやはり柔軟性にかけていると感じました。
 このNCもとても有意義だったと思います。コメンテーターの存在が非常にうまく機能していました。自分の与えられた範囲を調べて終わりではなく、調べたことをベースに積極的に議論において「コメント」していました。3人が合わさって1つのプレゼン、という感じがしました!

・4章 輪読

 同期からさっそく学ぶことがたくさんありました。まさに刺激を受けました。情報の不均等があれば探索費用が高くなってしまう、高くなると競争力を低くしてしまうという悪循環があるから、低くするための工夫として仲介者が存在するという流れがまずわかりやすく、そこから2つのタイプの仲介者を自分の解釈で比較していた点がとてもよかったです。Amazonも野村証券も情報を提供して利益を得ている仲介者だし、Amazonはより探索費用が少なく、その代りにサイバースペースを上手く利用して売れるものから売れないものまですべて取り扱うことによって利益を得ているのだ、とわかりました。
 本に書いてあることのみをまとめるのでは実りのある議論には発展しないと思いました。本の内容ではなくむしろ担当者の解釈について議論するから意味があるのだと思います。自分もpptを作成したのですが、その辺が全くできていなかったと思うのでもう一度やり直します!!

  余談ですが、私は国文学専攻であまりにもゼミでやっている内容とリンクしないことが悩みでしたが、ものごとの始まりや存在価値を考えるきっかけとして国文学の勉強が生きてくるのではないかと思えるようになりました。なので専攻に授業もしっかり受けたいです!

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