2009年5月2日土曜日

0501ゼミの感想&レッシグ講演会

六本木から家までなぜか1時間半以上かかりました。大賀です。

●NC「Webマーケティング」
 今回、コメンテータによる現状説明→具体的な事例と議論点、という流れにしていたのが非常にわかりやすかったです。3人で打ち合わせを行って考えたというだけあって、それぞれのプレゼンが身のあるものになっていました。新しいNCの方法として今後は見習っていきたいと思います。ただ残念だったのは、(戸高君も書いている通り)少し議論の「道筋」が作られすぎていたかな?という点です。
 私の個人的な意見を言わせて頂くと、私はWEB広告=検索ありき、というふうには考えていませんもちろん、リスティング(検索連動型)広告が多いのはわかりますが、それ以外のWEB広告も十分ユーザーの注意を喚起する媒体となり得るのではないでしょうか。たとえば、Yahoo!JAPANのトップページ。検索バーの横には常に動画広告が貼られています。私の母はあまり自分では検索をしませんが、常にインターネットを開くとトップに表示されるようになっているYahoo!のトップページには目を通しています。そのトップに「スターバックスコーヒー」など気になるお店の広告が貼られているとついついクリックをすると言っていました。このように、インターネット利用に対して能動的な意思がないユーザーの注意を引くために、大手企業のホームページのトップに広告を張る手法もあると思います。また、大手SNSのmixi。プロフィールの上には常に広告が表示されていますが、あの広告、実はプロフィールの年齢や性別によって異なる広告が表示されるようになっています。以前試しに「50歳」「男性」と偽って自分のプロフィールを登録してみたところ・・何やら若者向けではない広告がたくさん出てきて驚きました(笑)このように、「検索ありき」で無くとも、WEB広告は色々な手を尽してユーザーの注意喚起に試みています。WEB広告を見るためにはユーザーの能動的行動が必要とされている、というわけではないと思います。
 議論点にもなっていた「潜在的意識の喚起」の方法ですが、私は、amazon.comが現在行っているような「関連商品の紹介」システムがそれに当たると思います。購入意欲が無かったのに、「あなたにはこんな商品がオススメだよ」と言われると気になって、結果的に購入してしまった、ということは(店頭でも)よくあることです。よって、今後のWEBマーケティングにおいては、消費者の購買行動を把握し予想したうえで、「その人が求める」商品を広告することが成功の秘訣になるのではないでしょうか。
 また、今回先生によって説明があったPlatformのお話。先生の講義を聞いてようやく理解できたような気がします。小売店から商店街へ。こうした「商店街」に店を出した方がコストもかからずに利益が得られるとわかれば、PlatformビジネスはBuyerにとって魅力的なものです。インターネットが発達し多くの人々がBuyerとなり得る今後の時代において、Platformビジネスはより大きな力を持つような気がします。

●レッシグ講演会
 同時通訳と相性が合わず、途中からイヤフォンを外したりつけたりしてました。が、レッシグ氏の英語は聞き取りやすくて、コンセプトもはっきりしているので楽しくリスニングできました。とにかくプレゼンがすごい!の一言です。金ゼミでよく言われる「ワンスライド、ワンフレーズ」とはこういうことか・・と実感しました。比喩表現や例えを巧妙に使って人々を惹きつける手法にも魅了されました。あんなプレゼンができるようになってみたいです。
 一般の人々(アマチュア)がArtistとなって新しいもの(あるいはRemixなど)を創り出している時代になっている、というレッシグ氏の考察には同感です。例えば、私の好きな動画で次のようなものがあります。ある人が歌を作って、別の人が実際に歌ってみて、更に別の人がその歌からイメージした情景をイラストにして・・最終的には3つが融合した、という動画です。「歌を作るのが得意な人」「歌うのが得意な人」「絵を描くのが得意な人」-それぞれ異なる特性を持っていて、それらを上手く融合させることを可能にするインターネットという「場」は素晴らしいものだと思います。本来ならば出会うことすら難しかった人々が、それぞれの特性や特技を生かして何かをCreativeしていく・・まさに「共同知」が可能になった時代と言えるのではないでしょうか。
 私がひとつ疑問に思った点は、「Artistたちの成功の定義とは何か?」ということです。Youtubeやニコニコ動画といった動画共有サービスには現状において数多くのアマチュアArtistたちが作品を提供しています。こうした作品類の中には「プロを超えている」と思える程に素晴らしいものもあります。彼らがこうした「神動画」を利用して収益モデルを作り上げることは可能なのか(それが成功とされるのか)、あるいは、ただ単に「神動画」によって多くのユーザーを惹きつけることが成功とされるのか。その点については来週のゼミで議論できたら良いな、なんて思ってます!
 最後時間がありそうだったのでちょっと質問してみるか~なんて軽い気持ちで手をあげてみたら完全に出遅れてしまいました^^;やはり金先生が仰っていたように質問する場合は最初に手をあげるに限りますね・・今度は頑張ります!

0 件のコメント:

コメントを投稿