今回LVMHプレゼンのためにもう一度読み直した。
本書を読んだあと、LVMHが公式ホームページで公開している企業理念(プレゼンでは時間の関係上紹介できませんでした。)をみるととても理解しやすかった。
LVMHの企業理念とは
・クリエイティブであること(“Be creative and innovative”)
・卓越性を追求すること(“Aim for product excellence”)
・ブランドイメージを高めること(“Bolster the image of our brands with passionate determination”)
・起業家精神をもつこと(“Act as entrepreneurs”)
・常に最高を目指すこと(“Strive to be the best in all we do”)
の5つだ。
最初の「クリエイティブであること」というのは、本書で紹介されている、LVMHの”メゾン志向”と”マーケティング志向”両方を併せ持っているところ、つまり、マーケティングとブランドの歴史的蓄積を対等に扱っているところだと言える。
2つめの「卓越性を追求すること」というのは、本書で紹介されている偽物駆除やセカンドライン禁止やモノグラムのこだわりなどが挙げられるだろう。
ブランドイメージに関しては、本書に書かれている全てのことがその対象となるように思われるが、綿密な商品流通管理を可能にしているセレクティブ・ディストリビューションなどがその例として挙げられる。また、「起業家精神をもつこと」ということも企業理念として挙げられているが、LVMHでは常に時代の先端に立つため、経営の効率や生産性を高めるためにフラットな組織構造をとっているそうだ。
前回この本を読んだとき、「この本で紹介されているようなマーケティング手法は、ラグジュアリーブランド産業だからこそ言えることで、他のコモディティ産業には当てはまらないのではないか」と思った。しかし、今回改めてラグジュアリーブランド産業を勉強しなおして、ポートフォリオ戦略やセレクティブディストリビューションなど、巨大コングロマリットであるLVMHから学べることがたくさんあることを知って非常に面白かった。
2009年12月5日土曜日
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