集中力とは、意志の力・心の強さ以外の何ものでもない。短い文章だが、正に核心を突いていると思う。人間が何か行動を起こすのは、何かをやりたいという欲求が働いたからであり、その欲求を制御する力は自分自身の意志に他ならないからである。集中していれば自分の意志を制御できるが、集中を欠けば、自分の意志を制御できずに注意が散漫してしまう。だから、この文章を書いているこの瞬間は意識的に集中力を高めている。他のことには注意を向けないという意志・心の強さによって。
また、本書では、成功するために欠かせないことについても言及されている。成功するために不可欠な要素は「何かをやり遂げたい」という願望を持つこと。そして、実現のための方法を学び、実行に移す。この三つのステップが要求される。同時に、成功する人間は、成功しない人間とは考え方が違う。成功する人間は、「物事の完成を予感する習慣を持って、常に成功を確信している」。このような考えを導くものが意志・心の強さである。つまり、意志の力で日常的な考え方の習慣を変えていくのである。同様の内容が「その他大勢から抜け出す成功法則―「何か必ずやる人」11の考える習慣術」にも書かれていた。成功するかどうかは、考え方の習慣によると。常に成功を確信して行動する習慣を身に付けることで、本当に成功できると。ただ、この手の本は内容を理解しても、実行するのが非常に難しい。「分かる」と「出来る」は違うのである。本を読んで単に分かったところで、アウトプットして実践できなければ何の意味もない。自分の生活の役に立っていない。大事なことは、分かったことを実際に出来るようにすること。このことは、常に意識しなければならないと思う。少なくとも、自分はそうしている。
最後に、集中力を高めるためには、自分の意志の力で自分の行動を制御することが必要になるという意味で、大リーグのヤンキースで活躍する松井秀喜選手の高校時代の恩師、山下監督の言葉で締めくくりたいと思う。この言葉に高校時代に出会った時は、非常に感銘を受けたことを覚えている。
「心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる」
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