『テレビCM崩壊』 Joseph Jaffe 翔泳社
広告と言ってもいろいろな種類があるが、テレビCMに重点を置き広告作りを行う広告会社・企業に警鐘を鳴らしている。
翻訳本ということもあり英語をそのままカタカナで書いた単語が連発されていたり、見慣れない専門用語(もちろん初出時には説明つきだが)が多用されていて、正直、私には難解だった。『明日の広告』佐藤尚之 を直前に読んでいたので、本によって(筆者の活動拠点によって?)言うことが違うと思った。
Apple、Google、Starbucksなどはとても馴染み深いが、確かにこれらの企業のテレビCMは見たことがないというところにはとても納得した。(p.77グラフより)佐藤氏の本と比較すると、彼はネットの台頭があっても今までの広告(4マス)は、広告においてある程度の影響力は持つだろう、ただし、今までのように広告を打つ=テレビCMという安直な考えでは言いたいことも伝えられないというものだった。Joseph氏は、題名にもあるようにテレビCMの時代は終わったと言い切っている。まず消費者が貴重な余暇を割く対象としてテレビ自体から離れているなかで、テレビCMはコストもかかるくせに、CMになるとチャンネルを変えられたりトイレに立たれたりするというのが現実なのだ。おまけに、録画できる今、番組表に自分の生活を合わせるのではなく自分のスタイルにテレビを入れられる。録画の中ではCMは早送りされる存在になってしまう。
そんな中、成功した広告例としてあげられていたもののURL↓↓
・「Just do It」のRed sox版。NIKEのCM
http://www.youtube.com/watch?v=I2JbRYrmf74
・Burger Kingの、命令を打ちこむとその通りに動くチキン
http://www.subservientchicken.com/
私は普段全くテレビゲームをしないので、あまり分からなかったが、ゲーム市場における広告の可能性は大きいという指摘は、興味深いと思った。(p.140)
・筆者Joseph Jaffeのblog
http://www.jaffejuice.com/
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