2009年5月6日水曜日

三品和広「経営戦略を問いなおす」

【概要】
題名の通り、巷で「戦略」と称されているものに
疑問を抱き、真の戦略とは何かを明確化する
ために、実際における企業の具体例を豊富に
掲げ、筆者の戦略に対する考察を紹介している。

【感想】
何か新しい考えや意見を人に示す際には実際の
事例で具体的な段階まで落として説明することの
有効性を強く感じた。とにかく分かりやすかった。

事例だけ見ても、非常に面白く勉強になる。それほど
豊かで、客観性のあるdetaなどが多く挙げられていた。
本題の戦略を問いなおせたのかという質問には、歯切
れよく、肯定はできない。

しかし、自分なりにこの本を読み、感じるところの戦略とは
「流れている空気(時流)をつかみ、先にとる行動を決定する」
非常に当たり前なことだが安易ではない。これを少しでも安易
にするために、俗にフレームワークと呼ばれるものを利用したり
するのだろう。しかし、重要になってくるのは、そういったHardな
部分ではなく、歴史観、経験を基にした大局観といったSoftなもの
が生きてくる。ここをいかにして活かすことができるか。言いかえれば
Soft部分がいかに鍛えていくかが戦略を策定する際に必要になって
くるのだろう。読書は大事。結論、Job経験のない学生にとっては
「読書が最も大事」で最もコストパフォーマンスの高い戦略なのだろう。


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