『脳と創造性 「この私」というクオリアへ 』 茂木健一郎
本書では、創造性について、脳とコンピューターの違いを明記しながら作者の体験や文学や映画などの具体例なども挙げつつ論じている。
創造性というテーマは興味深く、とても面白い内容だったが、所々抽象的すぎて自分には呑み込めない部分もあった。
一番自分にとって鮮烈だったのは、“創造性は全てのひとにあたえられている”ということだ。創造性は日常生活のなかにも溢れていて、私たちひとりひとりが人間らしくいきるために必要な条件である。その意味では、モーツァルトやアインシュタインと同じ創造性を私たちは皆持っているのだ。また、このような創造性を持っているという点が、脳とコンピューターの決定的な違いだ。
また、“直感は、不確定な事態に対する最も適切な対処法だ”という文章もとても興味深かった。今回同時に先生からお借りした『渋谷ではたらく社長の告白』にも、“自分は直感でものごとを判断し、実行したあとにその行為に理由付けしている”というようなことを著者藤田氏が書いていた。自分は直感でものごとを決定するとその後でいつもどうしても不安になってしまうが、本書を読んで
直感で決定することの確実性を知ることができた。
今回は理解できない部分もいくつかあったため、また何年か経ったのちにもう一度読みなおしてみたい。
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