2009年5月8日金曜日

ヒトデはクモよりなぜ強い

まずカバーで戦慄した。大嫌いなクモが描かれていたからである。
という冗談はさておき、実際はヒトデとクモを比べる軸というのが分からないからである。
組織論についての本ということだけは知っていたものの、ヒトデとクモで組織?という状態。頭の上に?マークが浮かびっぱなしだ。
と、前置きだけ語ってもしょうがないので、内容だが、読んで理解。
まず、クモとヒトデのたとえは、クモ=集権的組織でヒトデ=分権的組織として考えるとよくわかる。なぜ強いかは、簡単に言うと、頭がなくなれば死ぬか、頭(そもそもないが)を切ってもしなないかの違いである。
このヒトデ型が強い、ということをアパッチ族やイーミュールなどのソフトウェアを例として考えることで説得力を持たせる。
一概にヒトデ型が必ず強いといっているわけではなく、音楽業界の歴史を見ればわかるように、時にはクモ型組織の方が強いときもある。しかし、それぞれによってハイブリッド型組織など、合った形があるので、ヒトデ型組織を想定しておかないと今後厳しいかもしれない、ということ。
個人的には組織=クモ型というイメージがあったものの、分権型という形の具体例を見れば、意外と身近な企業がとっている型がヒトデとのハイブリッドだったりして、面白かった。合致するコンセプトを与えられたようなもの。これからの組織設計に必要な1冊であることは間違いないだろう。

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