大まかな内容を知ってはいましたが、具体的な手段などが充実しており、とても参考になりました。「メディチ・インパクト」と並んで、必読書、っていうか単純に面白い本なのでぜひ読んでみてください。(自分は次の給料が入ったら、この本を買います笑)ちなみに訳は大前研一氏。
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農耕社会から、産業社会へ、そして情報化社会へと社会は移り変わってきた。
この「第3の波」すなわち情報化の波に次ぐ「第4の波」としての変化の波が、「コンセプチュアル化」であると著者は説く。
高度な情報化により、コスト削減のために途上国などの下請けへのアウトソーシングや市場システムから製造業に及ぶまでのオートメーションが普及した。更にはモノがあふれ、人々の「豊かさ」や「幸福」「満足」なども非物質的なものへと変化しつつある。
この高度情報化社会を生き抜く方法は、他の国では代替不可能で、機械化できない、人々の非物質的な欲望を満足させることの出来る仕事をすべきであると著者は説く。そのためには、今までの細かさ・論理性を重視する「左脳型」から、全体性・感性を重視する「右脳型」へと考え方やものの見方をシフトさせるべきであるとする。
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昨今の脳科学やら脳トレやらのブームにはうんざりしていた自分でも、この本に共感するものは大きかった。(脳の例えは留保するとして)それにはやはり自分の存在意義として自分がいかに社会に対してmeaningfulでいられるかというものがある。社会に対して自分を最大限活かすにはこのトレンドを意識せざるをえない。ただ、ちょっと反論もあって完全に「右脳型」にシフトするのではなくやはり両方の脳をバランスよく使うことが求められているのではないか。コンセプトに落とし込むには最低限の知識は不可欠である。それに知識や詳細なこだわりがいつも足かせになるとは限らない。常に新しい知識を求め、それをコンセプト化、全体像を意識して自分の活動に組み込んでいくことが重要であると感じた。
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