2009年5月8日金曜日

『速プレ』

 プレゼンテーションの指南書であるが、単なるプレゼンの教科書と考えるのは非常にもったいない。本書はコミュニケーションの基本と本質を徹底的に追及していて、日々の生活における会話やディスカッションにも十分活かせると思った。
 プレゼンに限らず、どんなコミュニケーションにおいても、中心となるのは受け手である。発信者はその受け手の側に立って物事を考えなければ、満足いく結果は得られない。そういったコミュニケーションの基本を理解することが、プレゼン上達への近道であると思わされる。その上で、プレゼンの最大の強みである「視覚」へのアプローチによって、言葉だけでは誤解が生まれてしまう状況を補うことができるのだ。たとえば本書で述べられている事例を挙げると、「撮影用にかわいい犬を連れてきてほしい」という要望があったとする。これに対し、ゴールデンレトリバーを想像する人もいればチワワを想像する人もいる。この時点ですでにコミュニケーション・ギャップが生じてしまっているのである。このような部分を補うために、撮影のシチュエーションの図などを用意することで、より状況に合った「かわいい犬」を選ぶことができ、ギャップも埋まる、ということである。
 本書をマスターすれば、プレゼン以前にコミュニケーションの達人になれる気がする。内容も面白いので、自分で購入することに決めた。徐々に身につけていきたい。

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