2009年5月8日金曜日

『ソフトバンク「常識外」の成功法則』

 ソフトバンクの社長室長を務めていた筆者が、ソフトバンク社長の孫正義の人間性や経営手法、そしてソフトバンクという組織とその戦略について、自らの目で見てきたことを述べている。社長室長という孫正義に一番近い人物だけあって非常にリアルに語られていて面白い。ただ、本書は6章に分けられているが、その分け方が少し曖昧だと思った。結局は終始「孫正義はこういった常識外れなことをする」ということが述べられているので、章分けは便宜上という感じがしてならない。しかし、一つ一つのストーリーが示唆に富み、凝り固まった頭をほぐしてくれるものであり、読んでいて気持ちが良い。
 それらすべてを挙げるには多すぎるので、中でも印象に残ったものを書きとめようと思う。まず、目標をつくることの大切さ。目標設定することで、脳が自然に必要な情報を集めるようになり、一気に問題解決へと向かうということを思い起こさせられた。目標が曖昧なままだと、何かに取り組んでも結局得られるものはわずかになってしまう。自分の中で、戦略的に生きるということがおろそかになっていた気がしたので、それを思い出す良いきっかけとなった。そして「ビジョンがないために本人は一所懸命動いてもぐるぐると回ってしまい、最終的に狭い円から出られなくなる。ビジョンがあれば無駄な動きがなくなり、最終的に大きな山を登り切ることができる」という孫正義の言葉に、ビジョンの大切さを痛感させられた。
 最後に、本書を読んで、常識外れに見える人ほど当たり前のことを確実にこなしているのではないかと思った。

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