2009年5月5日火曜日

広告の基本

広告の基本/波田浩之

同じ広告業界の入門書でも、先ほど書評を書いた天野氏監修の本がクリエイティブの視点を重視していたのに対し、こちらはマーケティングやプロモーションなど、広告会社の仕事を幅広く紹介している。

漠然としか理解できていないクロスメディアについて、少し理解が深められたような気がする。4マスが前提となっていてインターネットはそこに足すだけのもの、というメディアミックスに対して、クロスメディアの考え方は、インターネットを重視して他のメディア媒体と組み合わせることで効果を最大化にする、掛け算的な発想をもっている。広告そのものの単位で考える従来のメディアミックスに比べ、クロスメディアはマーケティング全般を俯瞰し、各媒体を平等にとらえるメディアニュートラルな発想が求められている。
コミュニケーション全体でみると、購買前に顧客が目にするマス広告だけでなく、購買時・購買後、すべての顧客接点を総合的に計画する必要がある。それぞれの接点に齟齬が出ないようにすることで、商品のブランドを統一し、より質を高めることができる。

なんとなく理解できたつもりだが、やっぱり具体的に、と言われるとつまってしまうし、まだまだ飲み込みが足りない。もっと勉強が必要だと思う。

個人的に、将来やりたいと思っていたことがどの部門なら実現できるか、今までよくわからなかったプロセスを知ることができて嬉しかった。

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