オーバーアチーブ/ 古田興司
組織力を高める有能な人材(ハイパフォーマー)の資質と、そうした人物に成長するための方法が述べられている。本書で定義されるハイパフォーマーとは、
①気概(物事を達成する意思、強い向上心、高い志)
②着眼・解の導出力(問題を定義し、素早く優れた解を導き出す力)
③チームへの好影響
といった3つの主な要件を備えた人物である。ここで注意したいのは、組織力を高める人材といっても、ひたすら組織に尽くす人物を指すのではないということだ。もちろん組織において、チームとして結果をだすことは非常に重要である。しかし、ハイパフォーマーにはチームの目標を達成するために貢献することの他に、チームに依存しないといことが重要となる。チームに頼るのではなく、その中で自分のやるべきこと、そして自分の力を高めていくことを常に考えていく必要があるのだ。
本書ではこうした人物になるための姿勢も数多く紹介されているが、中でも私の場合、自分の人生観(自分がどんな人生を送りたいか)と職業観(どんな仕事を積み上げて、自分を高めていくか)という二つの価値観についてまずよく考えていく必要があると思った。これが上で述べた「気概」のもとであり、また、現時点で自分に足りないとつよく感じる「的確な優先順位の判断」と「時間管理能力」にも大きく関わることであるだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿