Stability of Production Networks in East Asia: Duration and Survival of Trade
学部ゼミで扱った論文です。
この論文は地域を越えた生産ネットワークの財ごとの安定性を調べるための論文でした。
1993年から2006年までの期間で調べたもので、中国、香港、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、韓国、シンガポール、タイについて調べている。
部品財のほうが最終財よりも長期間の安定した貿易関係を持っていることを立証しているのですが、その方法が面白かった。
主に2つの方法で、ひとつはカプランメイアー推定(Kaplan-Meier analysis)を使った方法、もうひとつはコックスの比例ハザードモデル(Cox's proportional hazard model)を使った方法でした。
カプランメイアー推定は生存率を調べるもので、時間軸で残っているものを追っていくものですが、綺麗にグラフで表されていたのが印象的でした。
もう一方のコックスの比例ハザードモデルは生存に関わる多変数の効果を調べることができる回帰モデルなのですが、回帰式から綺麗にでてくる結果に感動しました。ちなみに回帰式は以下
h(t | Xm) = h0(t) exp(Xmβ),
コピペなので多少の分かりにくさは悪しからず、本物はリンク貼ったのでとんでください。
経済学のペーパーを書いているのに、使っている方法は生物学のものであり、学問間での応用というものが通じることを知り、純粋に感動したのを覚えています。
ただ、コックスの比例ハザードモデルの方は教授にほとんど教えてもらう形になりましたが。
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