2009年8月14日金曜日

夏休みブログアップ【池亀】

合宿が終わりはや1週間。

それでは早速、夏休みブログアップの方させて頂きたいと思います。

夏休みブログアップのトップバッターということですが、なにせ韓国での日々があまりに濃かっただけに、日本へ戻って来てからの私の生活というのはいたって平凡なものに感じます。そこで、今回は私生活での経験ではなく、先日知った印象的なニュースについて述べたいと思います。

メディアコムでフジTV・安倍先生の講義をとっていた方はもうご存じかと思いますが、現在HBS在学中の矢野莉恵さんという方が起業され、street canvasという会社を立ち上げました。street canvasは、日本のアーティストと世界中のアート好きな人々をつなぐコミュニティをネット上に提供しています。そこではデザインコンテストが開催され、高い評価を得た作品はデザイナーズTシャツとしてLAで製品化され、世界中にネット販売されるそうです。(だいぶ省略してお話しているので、詳しい事業の内容についてはぜひ会社のHPを見て確認して頂きたいです。)

まだ無名のアーティストやアートに関心のある個々人をつなげ、さらに彼らの作品を、そしてその作品を通じ彼らの才能を、世界に向けて発信する場を提供したい。そんなstreet canvasのコンセプトに、私は非常に感銘を受けました。インターネット上に誰もが自己を表現できる場を設けたという点では、前期に学んだクリエイティブコモンズと共通するものがあるかもしれません。さらにstreet canvasの興味深い点は、そうしたネット上のオープンな場を設けるだけでなく、そのコミュニティからの評価が高かった作品を製品化し、世界中へ販売する機会までも提供してくれることです。才能があってもそれを世界へ売り込んでいくのは、決してたやすいことではないはずです。だからこそ、street canvasの事業は、日本のアーティスト及びカルチャーの、世界の舞台への大きな足かせとなる可能性を秘めていると思います。

ここまでずいぶんと話が長くなりましたが、今回のニュースというのは、実はそのTシャツの第一弾がついに完成したそうだということなんです。アイデアが構想となり、さらにそれが実現に向って始動し、ついにひとつの形として現れる。このプロセスには想像もつかないほどの苦労あると同時に、それと同じくらい大きなやりがいと喜びがあるような気がします。私はもちろんこのプロセスに携わったわけでも、間近でみていたわけでも全くありません。しかし、授業で矢野さんのお話をきき、そしてこのニュースを耳にし、これまでまったくと言っていい程関心のなかった『起業』というものが、少し身近に、そして魅力的に感じられるようなりました。

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