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長かったようで短かった韓国合宿。最終日はもっと韓国にいたいと思うほどになっていました。そんな1週間を、日本という慣れ親しんだ国を離れ、同じアジア圏ではあるものの、違った文化、言葉、街、人に囲まれ、毎週1度しか顔をほとんど合わせないメンバーと団体行動を行うことで、見つかった問題点は僕個人としても、ゼミ全体としてもたくさんありました。
僕個人としましては、「代表」という立場を見直すきっかけになりました。高校1年以来の海外ということで初日、二日目は舞い上がってしまい、全体を見るという意識が欠けていました。そのことに気付かせてくれた3期生のみなさんには感謝と謝罪の言葉をいくら述べても頭が上がらないです。
ゼミ全体としてはもはや僕が言う必要がないくらい、3期生はもちろん、4期生のみんなも自覚することができたことだと思いますので、ここでは述べないです。しかし、今回3期でまず話し合いを持とうとした際に、4期生がどう動くのかを見るためあえてフリーにしたのは半分成功、半分失敗だったと思います。
金ゼミはまだ4年目で制度設計的にはまだまだ不十分なゼミなのは確かです。それを問題に気付けばその都度変えていくのが金ゼミのスタンスではあります。だから今回も3期で話し合いをもとうといった動きにはなりましたが、やはり事前に4期生とも問題を共有し、「こうこういったことについて4期生でも話し合ってください。」といった風に、3期生の話し合いの裏で4期生にも同じベクトル上で話し合ってもらう場が必要だったのではないかと。
それは、サークルの夏合宿での執行部会議だとかを見ていて思うことでした。50年近く続くサークルは制度設計がやはりしっかりしており、すべての代が共通の問題意識をもって話し合い、後に全体で話し合いまとめる。そのことによって今後のサークル運営が円滑に進んでいく。
やっぱり3期生と4期生が集まって、事前に3期生が話し合って、じゃあ4期生に意見を聞きたいと言っても100%の意見が出てくるものではないと思います。こういった問題点を来年以降の夏合宿だとかで改善していってほしいと切に願います。
制度だとかの堅い話はこの変にしておいて、ここからは僕が個人的に韓国で経験し、学んだことをつらつらと書かせていただきます。
【歴史認識】
僕の班は、ドラマ制作だったので、韓国の方にインタビューを行うといった機会はなかったのですが、個人的に昌徳宮の世界遺産ツアーと、板門店ツアーに参加させていただき、歴史認識問題について考える機会をいただきました。
よく言われることに、「日本人ほど自国の歴史を理解、認識していない人はいない」という言葉があります。それは日本の歴史教育に問題があると言ってしまえばその一言で片付いてしまうものなんですが、やはりどこか受験勉強ベースの歴史教育になっている感はいなめません。しかも現在の国際問題の核になっている、近・現代史を軽んじる傾向がどうしてもあります。
昌徳宮のツアーの際にもらった冊子にも書かれていますが、日本は韓国併合、創氏改名を行い、植民地化していたという事実は消えることのないできことです。しかし、韓国へ旅行へ行く日本人の何割がその事実を意識しているのでしょうか。「韓国人にとって、歴史認識問題が重要な問題だから反日感情が持ち上がるんだ。」藤田君が韓国の学生に聞いた話を昌徳宮のツアーの際に言っていましたが、ここに韓国人と日本人の歴史問題に関する意識の差が出ていると思います。もっと日本人も、「日本が好きだ。」と言うばかりではなく、歴史を理解する必要があるのでしょう。
板門店ツアーでは、軍隊というものが身近に感じることができた場でした。あの緊張感は日本国内で出るものではないでしょう。そして自分にとって1番衝撃的だったのが、バス内でザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』を聴いたことでした。
僕の父親はフォークソング全盛期に青春を過ごした男なので今でもよく家でアコギを弾きながら歌を歌っているのですが、よく『イムジン河』も歌っています。それを聴くこともよくあったのですが、僕は「辛気臭い歌、歌っとんなー。」くらいの認識しか持てていませんでした。
しかし、いざイムジン河を目の前にして、『イムジン河』を聴くと、朝鮮半島が南北に分かれてしまった悲しみ、北から南に対する望郷の念、そしてその歌を、かつて朝鮮半島を支配していた日本人が歌うという意義の深さ。これらを感じ、『イムジン河』に対する認識が180度変わりました。その上で、いつか南北朝鮮が1つになる日を心から願いたいという思いが芽生えました。
【韓国メディア事情】
デジタルサイネージが進み過ぎだとか、IPTVが進み過ぎだとか、WiBroが無線LANが張り巡らされた韓国国内で普及するのかだとかさまざまなことがわかりました。このことは、実際に体験せずに、本やネットで見聞するよりも大きな意義があったことだと思います。次に韓国の広告や、テレビ、WiBro事情のニュースに触れた際に、強く意識し、それを日本と、そして世界の現状と比較し、自分の中に落とし込むという作業を絶対に行うと思うから。
【人間性】
僕個人としましては、人間性というものをけっこう重視する人間です。確かに組織というものを考えた上で、人間性を排除し、機械的に問題に対処できる組織は個々がばらばらに動かず
強いものがあるとは思います。しかし、人間性(ここでいう人間性というのは人と人とのつながりを大事にするだとか、思いやりだとか、もっといえば楽しい、うれしい、悲しいといった感情論です)がない組織に人が所属していても各構成員がまず第一につまらないですし、そうなれば方向性も定まらず組織の連携はとれなくなると思います。
その上で、今回の合宿は、不十分な面もあったとは思いますが、ゼミ生同士のつながりを強めることには成功したとは思いますし、自分自身も少しは思えます。
数人のゼミ生がおっしゃっていたのですが、「合宿で1番楽しかったのは、夜だった。」という言葉がありました。実際僕も、班行動だとか、企業訪問、世界遺産めぐりだとかはものすごく楽しかったですし、この夏休みのハイライトとなることは間違いないのですが、夜の楽しさは異常でした。
この合宿での平均睡眠時間は3時間程度で、徹夜をした日も2日間ありましたが、睡眠時間を削ってまでゼミ生と交流できたことを僕はとても幸せに思います。
特に4期生が、代表というとても話しづらい立場にいる人間を「飲みましょうよ」だとか誘ってくれたのがうれしかったです。絶対4期生だけとかで飲んで、4期生でしか話すことができない話をした方が楽しかっただろうにと僕は思ってしまう人間なんですが、そういった場に3期生として僕がいれた日があったり、時間があったりというのはすごく幸せなことだったと思います。
帰国してからも栫井さん、村山君と上野で4時間くらい話すことができましたし。2人とも疲れているだろうに本当にありがとうございました。
こういったことは去年のゼミではなかなか見ることができなかったことで、ゼミとしてやるときはやる、遊ぶ時は遊ぶといった、メリハリがうまいこと出てきたのではないのかと思います。
【最後に】
まず合宿係のジョニー、そして今回の合宿で大きな負担を負わせてしまった大賀副代表、そして全体を引率していただいた金先生、僕と絡んでくれた、また一緒に合宿に来てくれた3期生、4期生、そしてハンさん、韓国で関わった全ての人にありがとう。
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