2009年6月14日日曜日

【ホンヨミ!】学問のすゝめ【栫井】

学問のすゝめ/福沢諭吉、齊藤孝訳

以前から福沢諭吉が好きで、「座右の諭吉」が回ってきたのをきっかけに今週をプチ諭吉ウィークに設定してみた。
座右の諭吉は福翁自伝から引用されており彼の人生観が主に書かれているのに対して、こちらは学ぶことへの姿勢がより中心になっている。
この中で「西洋の文化を鵜呑みにするな」と福沢は言う。江戸から明治時代への過渡期に書かれた本である。当時は西洋文化が見境なく輸入されて、どれが本当に必要なものかわからずに使っていた時期だった。目新しいものをそのまま信じ込むべきではないのは当然のことだが、福沢は早くから渡米経験をしたり英語の翻訳をしたりと、当時の誰よりも西洋文化に感化された人だと思っていたので、そう言うとは意外だった。
西洋文化は慕い学び取るべきものではあるが、すべてを軽々しく信じるべきものではない、と福沢は言う。吟味もせずに鵜呑みして、なおかつそれをよくよく考えもせずに自慢する人々を福沢は嫌ったのである。
これら福沢の主張は現代にも通じるものである。新しい言葉を聞いたらそれが偉いものだと思ったり、人を疑うことなくすごいと思い込んで言っていることを鵜呑みにしたり、私がついついしてしまうことだ。だが、大事なのはそれを丸呑みすることではなく、吟味して噛み砕き、捨てるべきところを捨てて自分が正しいと思えるところを飲み込む作業なのだ。

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