2009年5月7日木曜日

気の力 斎藤孝

コミュニケーションや勉強の場においての、「気」の重要性について述べられています。気を使う、やる気を出す、気がきく等、「気」という言葉は何かと耳にします。

本書の定義によると、「気」とは、体から発せられている目に見えないエネルギーです。その使い方によってはコミュニケーションの場の流れを変えたり、作業をはかどらせたりと、とても便利なものだと筆者は言います。私も、「気」の存在を信じています。やる気が無く、心がカラッポのままだと、相手の話もろくに聞けなければ、勉強しても頭に入ってきません。

コミュニケーションの場においては、相手の息を感じるように、話を聞くとよいと書いてあります。相手の「気」の流れが、呼吸を通じて分かるそうです。その「気」を読むことで、相手の気持ちを把握し、適切なレスポンスができます。そして、コミュニケーションの基本は、自分が喋るよりも、聞くことを優先することとされています。この点についても私は同意見で、コミュニケーションの祖語は、大抵の場合、相手の話をよく聞いて無いから起こるものだと考えているからです。

また、気は体からでてくるものであるから、体の状態が重要であると書かれています。「気」を出すための体操も紹介されており、面白いです。

「気」という目に見えないものを題材にしており、ちょっと胡散臭いと感じる方もいるのかもしれません。しかし、何をするにも「気分転換」が必要な人は、ぜひ読む事をおススメします。「気」を上手くコントロールするアドバイスが、いくつも書いてあります。

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