2010年4月18日日曜日

新年度ブログ移転のお知らせ

本日を持ちまして、金ゼミのブログを2010年度版に移転します。

本年度の金ゼミは、3期生6人、4期生7人、5期生9人、計22人で進めていくことになりました。
新たなコンテンツ・ルールの下、実りの多いゼミになるよう邁進していきます!

新年度金ゼミブログ:http://kimsemiblog2010.blogspot.com/
金ゼミHP:http://mwr.mediacom.keio.ac.jp/kim/

2010年4月10日土曜日

オープンゼミ

私も投稿します!

昨日のオープンゼミ、たくさんの新入所生が参加してくれました。

今回伝えたかったことは、
 ・金ゼミの雰囲気
 ・活動内容
です。

ミスマッチを防ぐためです。このことは5期のリクルーティングを計画し始めた年末年始、春休みから念頭に置いてきたことでした。
同期が飲み会のときに、「あんまりオープンな勧誘をしないのは、量よりも質を高めたいから」と新入所生に話していましたが、そういう気持ちもありました。
錯綜する噂の中でも最終的に自分に合ったゼミ選びをしてほしいなと思います。

自分がもっともっと成長するべきところもいっぱいあります。
自分が先輩になったのは(三年生という呼び名にも)まだなじみが薄いですが、金ゼミを選んでくれた新しい5期生と、やってて良かった!と思える一年を作っていきたいです。

就職活動の中見に来てくださった3期の先輩、
そして春休みから準備してくれた4期のみんな、ありがとうございました!



※2010年版ブログは、5期生が加入する来週よりスタートします!
作り次第、お知らせさせていただきます!

2010年4月9日金曜日

オープンゼミの感想

今日はオープンゼミでした。
20人弱の新入所生が来てくれて、素直に嬉しかったです。
もし見てくださってる参加者がいたら、来てくれてありがとうございました!

私はNewsClippingを担当して、ARをとっかかりに技術の普及条件について考えました。
今回私が気をつけたことは、NCを技術の紹介に留めてしまわないこと、「問題意識」「論点」「仮説」を明確にすることでした。
今回、話を難解にしすぎないことも課題のひとつだったので、仮説の検証はあまり深く掘り下げませんでした。
事前準備の際、偶然居合わせた山本さん、岸本さんにたくさん意見もいただいたのですが、実際にみんなで議論したかったです。
ARの普及に関しては、インフラ(デバイス)の問題が大きくのしかかるし、スイッチングコストも生活のパラダイムシフトに欠かせない要因です。
ダーウィンの谷と死の海を乗り切る方法をもっと模索・検証してみたいです。

1年前の今日は、ARどころかカタカナ用語もパワポの使い方も全くわからなくて、金ゼミが何を勉強しているところなのかもいまいちよくわからなくて笑、それでも一番成長出来る場所だと確信を持って、ここを選びました。
結果的に、まだまだ発展途上ながらも、考えようとする姿勢、物事に対する視野など、成長出来たと思っています。

今日の村山君のプレゼンで堂々と自分のスタイルで話しているのを見て、同期たちもこの一年間、ぐぐぐっと成長したんだなあ、とひしひし感じました。

来週から5期生も交えて、New金ゼミが発足します。
どんな人たちが入ってくるのかすごく楽しみです♪
4期生のBrand Myself、Brand Yourselfも!


最後になりますが、今日機材の準備でばたばたしてしまって、すみませんでした。
新入所生に見苦しいところを見せてしまった…とショックです。
次回はもっとちゃんと準備して挑まねば。
コネクタも、pptが入ってるのが私のと竹内さんのだけなので、買います。
いずれ困ってしまう日が来てしまいそう。

2010年4月8日木曜日

市場知識自由

ハイエクは、「われわれが合理的な経済秩序を建設しようと努めるときに、解決したいと思う問題は何であるのか」と問い、当時近代経済学の内部におい ても主張されていた一般均衡論が描くような集中的なよく組織された市場はなく、問題は「われわれが利用しなければならない諸事情の知識が、集中された、あ るいは統合された形態においては決して存在せず、ただ、すべての別々の個人が所有する不完全でしばしば互に矛盾する知識の、分散された諸断片としてだけ存 在するという事実」にあるのだと指摘する。

社会の経済問題は、社会主義における経済計算のような「与えられた」資源をいかに配分するかと いう問題だけではなく、「社会のどの成員に対しても、 それぞれの個人だけがその相対的重要性を知っている諸目的のために、かれらに知られている資源の最良の利用をいかにして確保すべきかという問題である。ど の人にもその全体性においては与えられていない知識を、どのように利用するかの問題」となる。情報は基本的には非対称的であり、その中で、情報の価値をど のように最大し社会にとっての最適解を見つけていくかが問題なのである。

つまり「個々の参与者たちが正しい行動をとることができるために知る必要のあること」を最も少なくすることができる機構だとして、市場システムを全面的に肯定している。

ハ イエクは、様々な場所、時間、形態で様々な立場の人間が持っている、そしてそのことによって社会的生産が実に効率的に行われているような「知識」 が、特定の個人や当局による設計主義的な社会建設、経済建設の方法では決して有効に活用できないのだ。柔軟に変動する緩やかな制約が求められている。


市場設計において、政府の政府の干渉のバランス感覚が非常に重要だと改めて感じた。情報は野放しな状態ではスムーズに流れにくく、最低限の制度による制約は求められる。その制約も時代によって移り変わるため柔軟さが必要になると感じた

2010年4月7日水曜日

おすすめの本

岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」


表紙はアヤシイですが、誰にでもおすすめできる本です!
私は今P.F.ドラッカーの「マネジメント」を読んでいる最中ですが、とても興味深い本ではあるものの上・ 中・下巻と非常に分厚く、正直ハードルが低いとはいえません。しかし人は誰しもなんらかの形で「組織」に関わりながら生きていくわけであり、ドラッカーの提唱する人材マネジメント論に触れることは決して無駄な経験ではないと思います。
その点、本書はドラッカーの入門の入門書として本当によくできています。小説の形をとっているためとても読みやすく、なおかつドラッカーが伝えようとしたメッセージのコアの部分を表現することに成功しているためです。
 組織が成果をあげることを目指しながらも、ドラッカーの組織論で特筆すべきは、その方法論が「人」から出発し、組織の中の「人」を活かすことを説く「人間重視」のその視点です。組織が大きくなればなるほど経営者はその組織自体を維持することに執着し構成員の存在を軽視するという「履き違え」に陥ってしまいがちですが、組織を成立させている「顧客」は消費者のみならず従業員も含まれていることを本書は教えます。「組織」とは人との集合体であり、一番成果を呼び寄せる潜在資源とは「人」であるのです。全ての方法論が有効であるわけではありませんが、本書は組織に対する最も大事な視点を与えてくれます。

組織を運営している人、組織に入っている人は是非一度読んでみてください。

Interesting Book!!!

【たった1分で人生が変わる片づけの習慣】 小松易著


今回の書評のテーマが自分の薦めたい本ということだったので、何の迷いもなく、即断でこの一冊を選びました。その大きな理由は、自分自身、自他共に認めるくらい片付けが『大の苦手』だからです。相も変わらず散らかり放題な村山の部屋・・・そんな時に出会ったのが、この本でした。

この本が最も訴えたいことは、ちょっと言い過ぎだなと思った部分もありましたが、本のタイトルにもある通り、

【片付けが自分の人生を変える】

ということです。(ちょっと大げさですよね^^;)

「風が吹けば桶屋が儲かる」並に飛躍しているので、少し補足すると・・・部屋が散らかっていると、自分に必要なものがどこにあるか分からないだけでなく、過去に大事にしようとか、これからの人生の指針にしようと思っていた色んなモノたちが、その他多くのモノやゴミの下敷きになることで、目の届かない所にいってしまい、いつの間にかその想いが自分の記憶から消えてしまって、結局のところ、自分は何を(物理的なモノだけでなく、人生の判断基準の様な意識的なモノも含む)大事にして生きて行こうとしたのか、ということを無意識的に忘れてしまうと思いませんか(個人的には、経験ベースで感覚的に共感できました。)?でも、大丈夫!!(自分はこのようなことをしたい!とか、こういう価値観を大事にして生きて行きたい!などの、ある程度固まった目標がある事を前提にして、)片付けをすれば、自分の人生の目標に無関係のモノは全て処分することが出来るだけでなく、同時に、過去にこれから大事にしていこうと思っていたモノも出てきて、新たな目標として再構築することが出来る。このように、片付けを通して、自分の人生の目標に必要なモノを再認識して、その後は、その目標に向かって邁進できるという意味で、【片付けが自分の人生を変える】と主張しているのです。


確かに、片付けが人生を変える、ということの文脈を理解したところで、やはり個人的にはやや大げさだな、と感じる部分はあります。ですが、経験ベースで共感できた、と前述しましたが、片付けをすることで、『自分が今まで何を大事にして生きてきたのか』とか、『今の、そしてこれからの自分にとって必要なモノは何なのか」ということの再認識をすることが出来たのは事実です。というのも、つい先日、本書を読んでから部屋の片付けをしました。あまりに久しぶりの片付けで、恥ずかしい話、いつぶりかなんて、こんな所じゃ言えない位の月日が経っていました。皆が良く言う「自分の部屋も散らかってるよ」とはレベルが違います。そのせいで、昼の12時から掃除を開始して、終了したのは夜中の12時でした。燃えるゴミ・燃えないゴミ・危険物など併せて、ゴミ袋の量も初めて目にする位の量になり、自分で自分に引いてしまいました(笑)(笑えませんね。)。


自分の部屋を掃除するのに半日もかかりましたが、そのお陰で、自分にとって必要のない、今までは「いつか使うかもしれないし」の様に、何となく残していて捨てることの出来なかった多くのモノともおさらばすることが出来て、村山の部屋は現在、今までになくきれいな状態です。掃除することが出来たのが全て本書のお陰だと言うつもりは毛頭ありません。ですが、本書が「掃除をしよう!!」というきっかけや意識を自分の中に作り出してくれたことは紛れもない事実です。その意味で、自分の様な、中々片付けに着手できない人にとっては、非常にためになる一冊になるのではないかと思います。


やっぱり、部屋が片付いていてきれいだと、とても気持ちのいいものです(今さら気付いた感は否めませんが)。

皆さんも、もし片付けに困っていたら、本書を読んでみてはいかがでしょうか?きっと、自分の部屋をきれいにすることが出来ますよ^^

2010年3月29日月曜日

おすすめの一冊

こんにちは。春休み最後の投稿になりました!
今日は自分のお勧めの本です。自分で設定しておきながら選ぶことが難しく、迷いました。

『だから人は本を読む』 福原義春

2009年末にメディアで新着だったこの本と出会いました。自分が読んだことのない種類の本がいろいろ紹介されていて、読みたい本のストックをするきっかけになりました。
資生堂のトップとしてビジネスの世界で活躍する筆者が、読書を通じて会話を広げたり、自分を高めてきたという記述はとても説得力があります。自分とは比較にならない忙しさの彼があれだけの本を読んでいるなら、自分に時間がなくて読めないという言い訳はできない、と思います。
まだ一部しか読めていませんが、その中で気に入った本は、以前書評もアップした『ご冗談でしょう、ファインマンさん』です。この本で出会わなければ読まなかっただろう一冊です。

また、最近ゼミ内でも「最近どんな本読んだー?」という会話がよく聞かれますが、人から本を勧めてもらうのは、新しい本との出会いはもちろん、紹介してくれた人の新たな一面を知ることもでき、二重の楽しみだなと思っています。この人はこの本に影響を受けたのか!意外とこんな興味を持っているんだな!など。

ちなみに、私はずっとフィクションばかり読む人でした。
今回このブログを書くにあたって屋根裏に行って本を漁ってきました。自分の思い出もかねて何冊か挙げてみます。

『ダイスをころがせ!』真保裕一(無所属素人で選挙に立候補した元同級生を、脱サラして支える主人公の奮闘記。状況設定がすごくリアル。)
『いもうと物語』氷室冴子
『岳物語』椎名誠 
『ふとふり返ると』近藤喜文(ジブリでお馴染みの近藤さんのスケッチがまとめられた画文集。色鉛筆や鉛筆一本で人がいきいき描かれているのがすごく衝撃的で、小学校のとき、真似しようとしていました)
『はじめてのおつかい』『こんとあき』林明子(いわずと知れた名絵本。柔らかくて優しいタッチの絵なのにすごく印象的です)

小学校のときに、白須先生に物語を”表現読み”で読む授業を受けました。教科書とカラーテストの授業ではなく、先生の手作りプリントで段落ごとに登場人物の気持ちや筆者の意図、前の段落とのつながり、次の展開の予想…など何でもいいから自分で考えて想像を膨らませて挙手制で先生が次々生徒を当ててどんどん発言しながら授業を進めていく方法です。その影響もあってか、ビジネス書など知識を増やす本を、内容を頭に入れようと読むのも面白いですが、やっぱり小説や物語をじっくり読むのも好きだな、と思います。

屋根裏から下におろしてきて、次に読もうと思っているのは、『福翁自伝』です。